FXは、異なる二つの為替通貨を売買する金融商品です。FX市場はここ数年で急速に発展し、今は世界中で多くの人に取り引きされています。
また、時代の変化により副業への意識が高まってきており、副収入を得ようとFXを始める人も増えてきています。FXは基本的に口座を開設すれば誰でも取り引きを始めることが可能です。
正しい知識や相場観を身に付け、FXで継続して利益が出せるようになれば、人生がもっと充実したものになるかもしれません。
FXで利益を伸ばすということ
「FX」という言葉を、今や多くの人が一度は耳にしたことがあるかもしれません。FXは金融商品の一つであり、ここ数十年で日本にも普及してきた商品です。
世界中で多くのトレーダーにより取り引きされており、株式投資と並んでメジャーな金融商品となっています。多くの人は本業としての仕事に取り組み、労働収入を得て生活しているでしょう。
しかし、昨今は時代の変化などにより生活環境も大きく変わってきており、少しでも副収入を得ようと副業を始める人が増えてきました。そこでFX取引で利益を伸ばしていければ、自分の資産を増やすことができ、豊かな生活を送ることにも繋がります。
FXは自分の人生を充実させる一つのきっかけを与えてくれます。
FXって何？
具体的にFXとは何なのでしょう？
FXとは、日本語で外国為替証拠金取引といい、二つの異なる外国為替通貨を売買する金融商品のことです。Foreign Exchangeの頭文字をとってFXと言われています。
今や世界中で様々な通貨が広く売買されており、実際に通貨を売買し、その差益によって利益や損失が発生します。
金融商品なので、利益によるベネフィットと損失によるリスクの両面の特性があります。
これからFXを始めるという人は、損失によるリスクについてしっかりと学ぶ必要があり、現在の自分の資産や生活環境などを考慮し、取り引きするかどうかを決めることが大切です。
FXを始めるには、まずはFX取引会社に口座を開設します。主要なものに限っても日本国内で数十社のFX会社があり、サービスも様々で、自分に合ったFX会社を選ぶことができます。
基本的に18歳以上であれば誰でも口座を開設することが可能です。口座開設画面から必要事項を入力し、本人確認書類などの書類を送れば口座開設の完了です。
口座開設後、資金を入金します。入金までには通常は数日かかりますが、すぐに反映されるクイック入金に対応した会社も多いです。
口座への入金が確認できれば、すぐに取り引きが開始できます。取り引きを始めてから利益が順調に伸び、資金を出金したい時は、出金依頼を申請します。
出金に関しても通常は数日かかるケースが多いのですが、入金と同じくクイック出金に対応している会社であれば即日に出金が可能です。
FXには様々な通貨ペアが存在し、代表的なものには「ドル円」「ユーロ円」「ポンド円」といったものの他、「トルコ円」などもあります。
日本円とのペアをクロス円といい、日本人にとっては馴染みのある通貨ペアです。
また、ユーロドルやポンドドルなど、円を介さない通貨ペアもあり、それぞれに値動きの特徴があります。
FXで利益を伸ばしていくには、各通貨ペアの過去の動きをしっかりと把握しておくことが非常に重要となります。
為替レートの仕組みについて
為替レートは、それぞれの通貨の国の景気の動向や世界情勢などによってリアルタイムで動いています。
基本的に国の景気が良くなれば通貨の価値が上がり、景気が悪くなれば価値が下がります。
例えば、ドル円でアメリカの景気が良くなればドル高円安になり、逆に日本の景気が良くなればドル安円高となります。実際のレートで例えるならば、仮に1ドル100円として、そこから1ドル110円になったら円安、逆に1ドル90円になったら円高です。
最初は戸惑う人もいますが、慣れてくればすぐに理解できるでしょう。
FXでは為替レートの動きを注視することが大切です。そしてこれから先、為替レートがどう動くかを考える習慣を身に付けることが利益を伸ばしていく近道となります。
為替レートが動く要因は様々ですが、基本的にはその通貨が売買されることによって動いています。
例えば、ドル円においてドルが買われたらドル高、円が買われたら円高の方向にレートが動きます。もう少しわかりやすく言うと、1ドル100円としてドル高にレートが動けば1ドル110円、120円…となり、逆に円高にレートが動けば1ドル90円、80円…となっていくということです。
また、この他にも短期的な要因（雇用統計の発表や政治的なニュースの発表直後など）で一時的にレートが激しく動くこともあります。
為替レートは投資家の「そろそろ上がりそうだ。」「今は下がり続けるだろう。」といった心理が反映されたものだとも言えます。
為替レートの動きには、その時々によってトレンドというものがあります。
トレンドとは、その時の為替レートの流れのようなものです。
トレンドにはいくつか種類があります。レートが上昇している上昇トレンド、レートが下降している下降トレンド、レートが一定の範囲で上下を繰り返している保ち合い（ボックス）相場の3つです。
FXで継続して利益を伸ばしていくためには、このトレンドにうまく乗ることが必要不可欠です。
為替レートの変動を予測するには？
FXで利益を伸ばしていくには、為替レートの動きを予測することが大切です。では、為替レートの動きを予測するにはどのような方法があるのでしょう？
結論から言うと、為替レートの動きを正確に予測することは不可能です。しかし、数年後の予測は難しいとしても数か月先の相場なら、ある程度の予測は可能です。
為替レートを予測する手段として、主にファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。
ファンダメンタルズ分析は、主に各国の政治・経済情勢から為替レートを予測する方法です。
テクニカル分析は、過去の為替レートの変動をもとにして、これから先の為替レートの変動を予測する方法です。
この二つの手法をうまく活用して未来の為替レートの動きを予測していくことになります。
ファンダメンタルズ分析とは、国の景気や政治の動向などをもとに為替レートの動きを分析する方法です。
後述するテクニカル分析と比べ、ファンダメンタルズ分析の方が長期の予測に適していると言われています。
各国の経済指標の発表時は特に注目度が高く、中でもアメリカの雇用統計は発表の前後で為替レートが大きく上下することが多いです。そこを狙って、後述するスキャルピングで稼ぐという手段も存在します。
こういった各国の情報はプロのトレーダーであれば容易に手に入りますが、一般の投資家はどうしても情報が手に入りにくいという面で不利になりがちです。
FX会社を通してファンダメンタルズの情報はある程度手に入るので、情報の発表後にレートがどう動くか、様々なケースを見ていくことが大切です。
テクニカル分析とは、過去のレートの動きをもとにしてレートの動きを分析する方法です。
「過去にこう動いたから、次もこう動くはず」というもので、「歴史は繰り返す」という格言にも由来しています。
テクニカル分析ではいくつかの用いる指標があり、代表的なものはローソク足やMACD、RSI、スローストキャスティクスなどです。指標にはそれぞれ得意分野があります。
例えば、MACDはトレンドがはっきり出ている時に効果を発揮し、逆にRSIやスローストキャスティクスはボックス相場で効果を発揮します。
他にも様々な指標があり、自分のトレードスタイルに合った指標を見つけて使いこなせるようになることが大切です。
トレード手法について
では、実際にFXトレードで利益を伸ばしていくためには、どのようなトレードを行っていけばいいのでしょう？
それは、自分に合ったトレード手法を見つけ、実践していくことです。
すでに説明した通り、為替レートの動きには一定の規則性があります。主な考え方としては、短期トレードか長期トレードかということです。それぞれにメリットとリスクがあるため、各トレード手法を正しく理解することが重要となってきます。
また、その時の相場のトレンドを見定め、トレンドに沿って臨機応変にトレードを行う力も必要です。
いずれにしろ、自分の得意な相場や生活習慣に合わせて無理のないトレード手法を実践していきましょう。
トレード手法について具体的に説明していきます。
まずはスキャルピングについてです。
スキャルピングとは、数秒～数分でトレードを終わらせる、超短期のトレードです。実際多くの投資家が実践しているトレード手法であり、為替レートの動きにすぐに対応できる一瞬の判断力と素早い反射神経が求められます。
主に1分足や5分足などの短い足を使い、数秒から数分のトレードだとどうしても利益の幅が狭くなるので、その分トレードの枚数を増やすことになります。数銭の差で勝負が決まるので、スプレッドはなるべく小さいFX会社を選ぶことが大切です。
日々忙しいサラリーマンの人でも、退勤後にトレードする時間がとれるので、誰でも始めやすいトレード手法の一つとなっています。
次にデイトレードです。
デイトレードとは、およそ数分～数時間でトレードを終わらせる手法で、長くてもその日のうちに決済します。前述したスキャルピングと比べてトレードしている時間が長くなるので、その分時間と気持ちに余裕がもてます。
また、スキャルピングより大きな利益幅が期待できる反面、損失幅も大きくなるので、後述するリスク管理も重要です。
デイトレードはスキャルピングより少し長い足（1時間足、4時間足など）を用いることが多いです。基本的な戦略はスキャルピングと同じですが、相場によっては夕方から仕掛けるのも一つの戦略となります。
デイトレードの方が利益確定と損切りに幅がもてるので、辛抱強くレートの動向を見守る姿勢も必要です。
スイングトレードとは、数日～数週間の間でトレードを終わらせる中期のトレードです。デイトレードよりさらに期間が長いので、より中期的な戦略が求められます。
主に1時間足や4時間足、日足、1週間足といった長めの足を使うことが多いです。大きなトレンドが発生した時など、もう少し利益が伸びると判断した時に中期で保有して十分な利益幅が出た時点で決済し、利益を確定させます。
デイトレードよりさらに利益も損失も膨らみやすいのが特徴です。スキャルピングやデイトレードと違って長時間ずっと画面を見ている必要がなく、毎日チャートを見る余裕がない方でも取り組みやすいというメリットがあります。
一方で、利益確定と損切りのタイミングが難しいのがデメリットです。
長期トレードとは、数年単位で長期に保有する手法です。主にスワップでの利益を狙います。
スワップとは、その通貨ペアを保有しているだけでもらえる銀行の利子のようなものです。銀行の利子よりは利率がいいですが、国の情勢によってスワップは変動します。
また、近年スワップ自体があまりつかなくなってきている現状があります。長期保有で地道のスワップでの利益を伸ばし、数年から数十年後に含み益が出たタイミングで決済し、利益を確定させるのが理想です。
長期保有の場合はレバレッジを極力低くしてロスカットに引っかからないようにし、スワップが貯まっていくのを気長に待つ姿勢が大切です。レートの一時的な上下に左右されないので、心理的な負担も少なくて済みます。
リスク管理について
FXで利益を伸ばしていく上で、トレード手法と並んで重要なのがリスク管理です。
リスク管理とは、レバレッジやトレードの枚数を調節したり損切りをしたりすることです。中でも損切りは非常に重要で、損切りがしっかりできるかどうかで生き残っていけるかが決まります。
FXに限らず、多くの投資においてはこのリスク管理を第一に考えることが大切です。
リスク管理には、「金銭的なリスク管理」と「心理的なリスク管理」があります。金銭的なリスク管理は、損失を最小限に抑えることを指します。一方で心理的なリスク管理とは、自分の冷静さを失わないということです。
トレードでうまくいかないとつい冷静さを失って無理なトレードを仕掛けてしまうことがありますが、これではFXの世界で生き残っていくのは困難でしょう。
FXでは絶えず冷静な思考でトレードに臨むことが重要であり、負けが続いてきたら、トレードをやめることも選択肢の一つです。
レバレッジとは、担保となる証拠金と実際に動かす資金が何倍にあたるかというものです。通常、FXではレバレッジを利かせて証拠金の数十倍もの通貨を売買してトレードができます。
レバレッジを高くすればするほど、少ない証拠金で大きな資金を動かせます。しかし、資金を大きくすると利益も損失も大きくなるので、無理のないレバレッジでトレードを行うことが大切です。
長期保有でスワップを狙う場合は、レバレッジをできるだけ低くして多少損失が膨らんでも耐えられるようにするのが基本です。
レバレッジはあくまで証拠金と動かす金額との倍率なので、適正範囲で運用すればそれほど大きく心配する必要はありません。自分のトレードスタイルに合わせて、ある程度レバレッジを固定するとトレードしやすいです。
スプレッドとは、通貨の売買時の買値と売値の差のことです。わかりやすく言うと、売買時にかかる手数料のようなイメージです。
スプレッドが狭いほど買値と売値の差が小さく、低コストとなります。たくさん取り引きをすればするほどスプレッドの差が利益に直結してくるので、できるだけスプレッドが狭いFX会社を選ぶのがおすすめです。
注意点として、雇用統計の発表の前後など、為替レートが激しく上下している時は、一時的にスプレッドが大きく広がることがあります。スプレッドがあまりにも広がりすぎると、その分リスクも高くなるので、トレードを見送るのも一つのリスク管理と言えます。
また、スプレッドは通貨ペアによっても異なるので、覚えておくと良いでしょう。
最後にリスク管理上、一番重要なのが損切りです。
損切りとは、損失が膨らんだ時にどこで決済するかということです。
「ここまで下がったら決済する。」というラインをあらかじめ決めておきましょう。このラインまできたら冷静に損切りできるかどうかが最重要です。
損失が膨らんでも損切りをせずに放置し、さらに損失が膨らむと強制決済（ロスカット）が行われます。顧客の資産を守るための安全装置とも言われていますが、できる限りロスカットに引っかからないよう、損切りを確実に行うようにすることが大切です。
先ほども述べた通り、負けが続いてきて冷静な判断ができないと感じた時は、思い切ってトレードをやめることも一つの選択肢となります。